製造業ならではの課題、特に現場(工場)とオフィス間の情報連携やデータ活用に関するお悩みは、まさしく当社が最も得意とするところです。
ERPの基幹システムを中核としつつ、Google Workspace や AppSheet などの柔軟なツールを組み合わせることで、以下のような製造業特有の課題解決をご支援できます。

1. 現場のペーパーレス化とリアルタイムな情報収集
よくある課題:
作業日報や機械の稼働記録、品質チェックシートなどが全て手書きの紙で運用されている。
事務所に戻ってからExcelに転記するため、手間と時間がかかり、入力ミスも発生する。
現場の「今」の状況が、管理部門や経営層にリアルタイムで伝わらない。
ご提案・解決策:
AppSheet を活用し、スマートフォンやタブレットで簡単に入力できる「現場報告アプリ」を作成します。
例えば、「作業日報アプリ」では、作業者が担当工程、生産数、作業時間、機械の異常などを選択式や簡単な数値入力で報告できるようにします。カメラ機能で現場の状況を写真で添付することも可能です。
入力されたデータは、即座に Google スプレッドシート に集約され、関係者はいつでも最新の状況を確認できます。
期待される効果:
転記作業がゼロになり、業務が大幅に効率化されます。
リアルタイムでの生産進捗や設備稼働状況の把握が可能になります。
蓄積されたデータを分析し、生産性向上のための改善点を発見しやすくなります。
2. 品質の高度化とトレーサビリティの確保
よくある課題:
製品検査記録が紙ベースのため、過去の不良傾向の分析が難しい。
不良品が発生した際に、原因となった部材ロットや作業担当者を特定するのに時間がかかる。
検査箇所を撮影した写真の管理が煩雑になっている。
ご提案・解決策:
ここでも AppSheet で「品質検査記録アプリ」を作成します。
タブレットのカメラで製品や部品のバーコードをスキャンし、検査対象を特定。測定値の入力や、OK/NGのチェック、不良箇所の写真を撮影して記録します。
誰が・いつ・どのロットの・どの製品を検査し、どのような結果だったかが全てデジタルデータとして紐づけて保存されます。
工場の要所に Synology Surveillance Station のカメラを設置し、重要な工程を録画しておくことで、万が一の際の状況確認にも役立ちます。
期待される効果:
製品トレーサビリティが飛躍的に向上し、顧客からの信頼性が高まります。
不良発生時の原因究明が迅速化されます。
検査データを分析することで、特定の工程や部材に起因する品質問題を特定し、予防措置を講じることができます。
3. 情報アクセスの改善と技能伝承
よくある課題:
現場の作業者が、最新の図面や作業指示書を確認するために、事務所のPCまで見に行かなければならない。
古いバージョンの図面を参照してしまい、手戻りや不良が発生する。
ベテラン作業者の知識やノウハウが属人化しており、若手への技術継承が進まない。
ご提案・解決策:
最新の図面、仕様書、作業手順書などのドキュメントを全て Google ドライブ や Synology NAS に集約して一元管理します。
各工作機械や工程の場所に、該当ドキュメントへリンクする QRコード を掲示します。
作業者は現場のタブレットでQRコードを読み込むだけで、いつでも最新の正しい情報にアクセスできます。
作業のポイントや注意点を動画で撮影し、手順書とあわせてGoogleドライブに保存・共有することで、言葉だけでは伝わりにくい技能の伝承をサポートします。
期待される効果:
常に最新の情報に基づいて作業できるようになり、ミスや手戻りが削減されます。
作業者が情報を探す時間がなくなり、本来の作業に集中できます。
デジタル化されたマニュアルや動画により、新人教育の効率が向上し、技術レベルの標準化が進みます。
4. 基幹システム(電脳工場R3.0)とのデータ連携
よくある課題:
現場で収集した生産実績データを、結局手作業で「電脳工場」に入力しており、二度手間になっている。
「電脳工場」の在庫データと、現場の実在庫の間にタイムラグや差異が生じている。
ご提案・解決策:
AppSheetやスプレッドシートで収集した現場の生産実績データを、Google Apps Script を使って加工し、「電脳工場」が取り込めるCSV形式で自動出力する仕組みを構築します。
将来的には、API連携などを視野に入れ、よりシームレスなデータ連携を目指すことも可能です(※別途要件定義と開発協議)。
期待される効果:
現場から基幹システムへのデータ入力の手間を削減し、入力ミスを防ぎます。
データの鮮度が向上し、より正確な原価計算や在庫管理が実現できます。
これらは一例に過ぎません。 まずは特定の工程の「検査記録」や、特定の製品の「作業日報」など、小さな範囲からデジタル化を試してみることも可能です。現場の皆様と協力しながら、実現可能なところから一歩ずつ改善を進めていくお手伝いができますので、ぜひお気軽にご相談ください。