「公開したのに検索で出てこない!」──Google Search Console で「土台作り」を始める初心者ガイド

経営者:「うちのブログ、せっかく書いて公開したのに、Googleで検索しても全然出てこないんだよ」

ITコーディネーター:「いつ公開されましたか?」

経営者:「先週」

ITコーディネーター:「それは出てこなくて正常です。何もしないと、数週間〜数ヶ月かかることもあります」

経営者:「えっ、そんなに? 待つしかないの?」

ITコーディネーター:「いえ、Google に『うちのサイト、ちゃんと見に来て!』と頼める道具があります。それが Google Search Console(GSC)。無料の公式ツールで、経営者の方ご自身でも使えます」

経営者:「専門業者に頼まなくていいの?」

ITコーディネーター:「派手なテクニックは確かに専門領域ですが、『最初の土台作り』は経営者がご自身でやれば十分です。今日は、当社サイトでも実際にやった手順を、そのまま解説します」


そもそも、なぜ SEO が必要なのか

新しいサイトを作って公開しても、しばらくの間は Google で検索しても出てこない ことがほとんどです。理由はシンプル。

Google は世界中のサイトを クローラー(Googlebot) という自動巡回プログラムで読んで回り、内容を覚えていきます。覚えた内容は インデックス(索引) に登録されます。インデックスに入っていないページは、検索結果に絶対に出てきません。

つまり、SEO の出発点は「自社サイトを Google に見つけてもらい、覚えてもらう」こと。テクニックの前に、この大前提を整える必要があります。そのための無料公式ツールが Google Search Console(GSC) です。


Google Search Console でできる3つのこと

  1. 「Google が自社サイトをどう見ているか」を確認する — インデックス登録状況、検索表示回数、クリック数、検索キーワード
  2. 「Google にもっと早く来てください」とリクエストする — サイトマップ送信、URL個別のインデックス登録リクエスト
  3. 「サイトに問題があるよ」という通知を受け取る — モバイル表示の問題、セキュリティ警告など

WordPress を使っているなら、Site Kit by Google というプラグインで GSC の数値を WordPress 管理画面に直接表示できます。当社サイト(habanet.jp)でも採用しています。


当社サイトでやったこと(実例)

① 現状の把握

GSC のサマリー画面を見ると、こんな数字が出ていました(直近28日)。

指標
検索インプレッション(検索結果に表示された回数)24
検索クリック数4
インデックス登録済みページ数4
インデックス未登録ページ数1

サイトには記事や固定ページが合計50ページ以上あるのに、Google が認識しているのは5ページだけ。これでは検索流入が伸びるはずがありません。「サイトを公開した=Google に認識された」ではないのがよく分かります。

② サイトマップが正しく送信されているか確認

サイトマップ とは、サイト内の全URLを一覧にしたXML形式のファイル。これを GSC に送信しておくと、「うちのサイトには、これだけのページがありますよ」と Google に効率よく伝えられます。

当社サイトでは XML Sitemap Generator for Google プラグインがサイトマップ(https://habanet.jp/sitemap.xml)を自動生成しています。GSC で確認すると、送信済み・ステータス成功・64ページ検出。サイトマップ自体は正常に動いていて、64ページが「存在は伝わった」状態でした。

③ 主要URLをインデックス登録リクエストする

サイトマップを送っただけでは、Google は 数日〜数週間かけてのんびりクロール します。新規サイトの場合、これだとなかなか検索結果に表示されません。

そこで使うのが GSC のURL検査ツール です。手順は次の通り。

  1. GSC上部の検索バーに、調べたいURLを貼り付ける
  2. 数秒待つと「URL が Google に登録されていません」のような結果が出る
  3. インデックス登録をリクエスト」ボタンを押す
  4. 1〜2分の処理後に「優先クロールキューに追加しました」と表示される

これで Google は、そのURLを 優先的に 訪問してくれます。今回は当社サイトの主要記事10本に対して、このリクエストを実施しました。

⚠️ 注意:URL検査からのリクエストは 1日10件程度の上限 があります。本当に重要なページから順に行いましょう。

④ 観察できたサイン

  • すべてのURLがサイトマップから検出されている → サイトマップは正常稼働
  • note の元記事から参照されているページが2本ある → 「被リンク」が形成されている良いシグナル
  • どのURLも「前回のクロール:該当なし」 → まだ Google bot が訪問していない

つまり「Google は存在を知っているが、まだ読みに来ていない」段階だったわけです。今回のリクエストで、この状況が動き始めるはずです。


初心者が押さえるべき「順番」

これは私の意見ですが、初心者がまず押さえるべきは以下の順序です。

  1. サイトの所有権確認 — GSC に自社サイトを登録。WordPress なら Site Kit プラグインを入れると、ほぼ自動で済みます。
  2. サイトマップを送信 — WordPress なら XML Sitemap Generator for Google などのプラグインで自動生成 → GSC に URL を貼り付けて送信。
  3. 主要記事のインデックス登録リクエスト — 新規記事を書いたら、GSC のURL検査で「インデックス登録をリクエスト」を押す習慣をつける。
  4. 1〜2週間後に結果を確認 — インデックス登録済みページ数は増えたか? 検索インプレッションは増えたか? 「自社名」以外のキーワードで検索されているか?
  5. データに基づいて記事を改善 — 表示回数は多いがクリックされない → タイトル・description の見直し。特定の検索語で11〜20位 → 内容を充実させて10位以内へ押し上げる。

よくある誤解と現実

誤解現実
公開したらすぐ検索に出る早くても数日、通常は1〜2週間以上かかる
サイトマップを送ったらすぐクロールされるサイトマップは「目次」を渡しただけ。中身を読みに来るのは別の話
インデックス登録リクエスト=検索1位リクエストはクロールを早めるだけ。順位はコンテンツの質次第
SEO は専門業者がやるものGSC は経営者でも数時間で習得可能。Site Kit があれば管理画面の中だけで完結

まとめ:SEOは「土台作り」が9割

派手なテクニックよりも、まず Google にちゃんと認識してもらう こと。これが SEO の本当のスタート地点です。今回の手順をもう一度整理すると:

  • GSC にサイトを登録する
  • サイトマップを送信する
  • 記事を書いたらインデックス登録リクエストを忘れない
  • 1〜2週間後にデータを見て改善する

「魔法の一撃」を求めるのではなく、地味な土台作りを習慣にする ことが、結果的に最短ルートです。中小企業経営者にとって、これは外注しなくても自社でできる施策。Site Kit を入れた瞬間から、自社サイトの「Google から見た顔」が見えるようになります。

まずは GSC を覗いてみることから始めてください。きっと「えっ、うちのサイト、こんなに認識されてなかったの?」という発見があるはずです。その驚きこそ、SEO 改善の出発点です。


用語集(初心者向け)

用語意味
クローラー(Googlebot)Googleが世界中のWebサイトを巡回している自動プログラム
クロールクローラーがページを訪問して内容を読み取ること
インデックスGoogleが覚えた情報の索引データベース。ここに入っていないと検索結果に出ない
インデックス登録クロールしたページをインデックスに登録すること
サイトマップサイト内の全URLを一覧にしたXMLファイル。Googleへの「目次」役
インプレッション検索結果に自社サイトが表示された回数
CTRClick Through Rate。表示されたうちクリックされた割合
被リンク他サイトから自社サイトに張られたリンク。SEO上、重要なシグナル
オーガニック検索広告ではない、通常の検索結果からの流入
GSCGoogle Search Console の略
GA4Google Analytics 4(アクセス解析ツールの最新版)の略

関連サービス

デジタル工房 HABA ねっとでは、中小企業経営者の皆様と共に、データドリブン経営DXを実装するパートナーとして伴走しています。「自社サイトを育てたいけど、何から始めればいいかわからない」という方には、GSCの初期設定からデータの読み解きまでをハンズオンでお手伝いします。「ツール選定」ではなく「課題」「業務」「人」から設計するDXを、一緒に組み立てます。

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