「幅さん、サーチコンソールのグラフ、すごいことになってませんでした?」
「なってました。ある朝開いたら、にょきっと山が立ってて」
「山、ですか」
「ええ。しかも、自分がまったく予想してなかった理由で。今日はその顛末と、数字の読み方を覚えた話をします」
前作「公開したのに検索で出てこない!」では、Google Search Console(サーチコンソール、以下GSC)を導入して、自社サイトが検索にどう載っているかを見られるようにしました。
今回はその続きです。ただ、入れたのはいいものの、最初は画面に並ぶ数字の意味がさっぱり分かりませんでした。
これは、その数字を「読める」ようになるまでの、正直な体験記です。
数字は出た。でも、最初は読み方が分からなかった
GSCを入れると、画面には「表示回数」「クリック数」「CTR」「掲載順位」といった数字が並びます。
しかし正直、それぞれが何を意味していて、どうなったら良いのか、最初はまったく分かりませんでした。
数字は「眺める」ことはできても、「読む」ことができなかったのです。
まず、4つの数字の意味を覚えた
とっつきにくいので、自分のお店のチラシにたとえて整理しました。
- 表示回数:検索結果に自分のページが何回表示されたか。チラシが何回人の目に入ったか。
- クリック数:そのうち何回クリックされたか。チラシを見て実際に足を運んだ人数。
- CTR(クリック率):表示のうちクリックされた割合。目に入った人のうち、何%が反応したか。
- 掲載順位:検索結果の何番目に出たか。棚の何段目に置かれているか。
1つずつなら、難しくありません。問題は、この数字が実際に動き出したときでした。
グラフが突然、山になった日
ある朝、表示回数のグラフが、それまでほとんど平らだったところから一気に跳ね上がっていました。ほぼゼロから山のように盛り上がり、また急に下がる。
普段の自然検索は、もっとゆるやかに増えたり減ったりします。これは明らかに違う形。何が起きたのか、最初は見当もつきませんでした。

検索クエリを見て、正体が分かった
GSCには「どんな言葉で検索されたか」を見る画面(検索クエリ)があります。そこを開いたら、流入の大半が、あるAIツールのエラーメッセージの文面そのものだったのです。
以前、自分が困って書いたエラー対応の記事に、同じエラーで困った人が殺到していました。数字はこうです。
- 表示回数:520
- クリック数:127
- CTR:約24%
ここで、覚えたての数字の読み方が生きました。CTR約24%は、かなり高い数字です。一般的な検索では数%ことも珍しくありません。
つまり「表示された4人に1人がクリックしている」。これは、困っている人が、まさにこのページを必要としてクリックしている証拠です。
自分が狙って書いたサービス紹介でも、会社案内でもありません。1ミリも予想していなかった見つけられ方だったのです。
数字を読むと、サイトの「見え方」が分かる
この一件で分かったのは、自分が「見せたい」と思って書いた記事と、世間から「実際に見つかる」入口は、違うということです。そしてGSCの数字は、その“ズレ”を教えてくれます。
数字は、組み合わせて読むとさらに見えてきます。たとえば——
- 表示は多いのにクリックが少ない→目には入っているが選ばれていない(タイトルや説明文で損している)
- 掲載順位は高いのに表示が少ない→そもそも検索される言葉とずれている
単体の数字を眺めるのではなく、関係で読む。すると「次に何をすべきか」が見えてきます。
まとめ
数字を「眺める」から「読む」へ。GSCは、自分のサイトが世間からどう見えているかを教えてくれる面です。
ときに、自分がまったく予想しない検索で見つかることもあります。それを知れるのが、数字を読む面白さだと思います。まずは、画面に並ぶ4つの数字が何を意味するかを覚えるところからです。
前作はこちら:「公開したのに検索で出てこない!」──Google Search Console で「土台作り」を始める初心者ガイド
HABAねっとは、北陸を拠点に中小企業・個人事業主のDX伴走支援を行っています。「数字を読めるようになる」ところまで、実際に自社で踏んでからお客様にお届けしています。「ツール選定」ではなく「課題」「業務」「人」から設計するDXを、一緒に組み立てます。